「Ubuntuが起動しないので何とかしてほしい」という依頼を受けて、OSが入ったSystem用のSSDだけもらって原因を究明した話。
手元のデスクトップパソコンに適当に挿して起動すると
/dev/sda2: clean, **/** files, **/** blocks You are in emergency mode. After logging in, type "journalctl -xb" to view system logs, "systemctl reboot" to reboot, "systemctl default" or "exit" to boot into default mode. Press Enter for maintenance (or press Control-D to continue):
と出た。Enterでメンテナンスモードに入る。
journalctl -xb
で、起動時のシステムログが見れるので、とりあえず見ていく。赤字のところがエラーっぽいところ。
Disk1がマウントできない? そういえば、マウントしてたなあと思い出して、起動時にマウントするファイルシステムの情報を見る。コマンドは sudo pico /etc/fstab
。
Disk1がついてた。今は必要ないので、この行の先頭に#
をつけてコメントアウトする。
念のため、ディスクの健全性も確認する。8GB以上の容量のデータを消しても良いUSBフラッシュメモリを用意する。
Ubuntu 18.04 LTSのisoをダウンロードして、
RufusでUSBフラッシュメモリに書き込む。
これを刺して、BIOSのBootでUSBフラッシュメモリを選び起動すると Try Ubuntu without installing
が選べるのでそれを選ぶ。
トライアル版のUbuntuが立ち上がるので、Disk(ディスク)というアプリを立ち上げ、Ubuntuがインストールされているディスクを選び、ボリュームを選び、右クリックで「Check Filesystem」とする。
EFIシステムの方で「ファイルシステムは損傷しています 修復が必要です」というエラーが出たので、「Repair Filesystem」とする。
「ファイルシステム修復時にエラーが発生しました」という怖いメッセージが出たが、どうも修復はできた模様。(なぜならば、もう一度起動してCheck Filesystemするとエラーが出なかったので)
このまま、トライアル版のUbuntuはシャットダウンして、USBフラッシュメモリを抜いて起動すると、当方の環境だと起動できました。
なお、実際の作業では、Windows PCにSystem用SSDを挿して、CrystalDiskInfoでSMART情報を確認してSSDが壊れていないことを確認→トライアル版のUbuntuのDiskアプリでファイルシステムを修復→マウント情報の整理→起動 という流れでした。