物理の駅 Physics station by 現役研究者

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ミスミで規格外の金属部品を3DCADデータから作れるサービス meviyを使ってみる

これまで、ミスミで売っていないような金属部品は、3D CADで作成→2D 図面に落とす→見積り依頼→不明点の解消→発注→製作→納品 という流れで制作していた。3Dから2Dに落とすところに相当な時間がかかることが問題だった。

ミスミのmeviy オンデマンド製造サービス は、このうち

→2D 図面に落とす→見積り依頼→不明点の解消→

の時間を極限までなくすものである。作った3D CADの図面をそのままインポートして解析し、製造可能かどうか判断し、材質ごとの納期・金額を即座に提示してくれる。

以下の情報は執筆時点のものである。最新情報は公式サイトを参照してほしい。

meviy.misumi-ec.com

切削加工を依頼するには、FAメカニカル部品から3DCADデータをアップロードし、切削プレートを選択、10秒かそこらで形状認識し、初期設定の材質での金額を提示してくれる。そこから「次に進む」で細かい設定や材質の変更を行う。

面粗さはRa6.3 (▽▽相当)、許容差はJIS B 0405 中級 である。ただし、±0.02以上の精度指定をすることも可能。

切削加工で作れる材質は、

  • 鉄・鋼系 (SS400、S50C、SS400焼鈍、NAK55)
  • ステンレス系(SUS303、SUS304)
  • アルミニウム系(A2017、A5052、A6061、A7075)
  • プラスチック系(ポリアセタール、MCナイロン、ベークライト、ふっ素、超高分子量ポリエチレン、ABS、PEEK)

である。

タップの指定はM2~M16の下穴相当にしておくと、自動で認識してタップ穴にしてくれる。ストレート穴に変更することも可能。皿穴もちろん可能。

表面処理は、SS400などは、四酸化三鉄皮膜、無電解ニッケル、三価クロメート処理が、アルミ系は白アルマイト、黒アルマイト処理が可能である。納期が+2日になる。

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実際に注文したスケジュールは

  • 11月27日(金) 20時 3DCAD図面完成
  • 11月27日(金) 22時 注文 納期6日間 12月5日(土)発送予定
  • 12月6日(日) 3時 発送のメール
  • 12月7日(日) 7時 請求書発行のメール (見積書・納品書・請求書がぞれぞれダウンロード可能に)
  • 12月8日(月) 午前 到着

であった。図面完成から発注までわずか2時間である。ただ、慣れると5分かそこらで出来る。

どの程度の複雑な加工が可能かは、当方の金属工作技術・3DCAD技術が低すぎて分からないが、5軸加工マシニングセンタで出来そうな部品は何でも作れそうである。ただし、片面はフラットである必要がある、フライス加工ができなければ不可、除去率が高いなどの加工が難しければ許容誤差が大きくなることもある。

図面製作者と、発注者が別の場合は、ユーザー設定から「発行型番の権限設定」で「発行型番の閲覧権限」を公開するに、「発行型番の購入制限」をどなたでも購入可能な型番を発行にしておけば良い。「見積もりを確定する」させると型番を取得できる。その後、発注者に型番を伝え、注文画面の「商品型番」に入れると発注が可能になる。