HDDのデータを完全に消去したいとき、いくつかの方法があるが、Windows上で比較的安全に容易に行えるのが cipher /w
というコマンドである。公式のドキュメントに
ボリューム全体で使用可能な未使用のディスク領域からデータを削除します。 /w パラメーターを使用する場合、他のすべてのパラメーターが無視されます。 指定したディレクトリは、ローカル ボリューム内の任意の場所に存在できます。 マウント ポイントである場合、または別のボリューム内のディレクトリを指している場合、そのボリューム上のデータは削除されます。
とあるように、未使用の領域からデータを削除するので、使用中の領域からはデータを削除できないことに注意しよう。一部のサイトではNTFS
システムにしか使えないと言った記述があるが、このコマンドは、そのディスクで作成可能な最大ファイルを作成するものなので、巨大ファイルを作成できるファイルシステムであれば(例 exFAT
等)動く。空き容量に書き込むので、既存のデータを削除することはない。
Eドライブの空き容量を消去するときは
cipher /w:e:
とする。
C:\Users\Masahiro>cipher /w:e: できるだけ多くのデータを削除するために、CIPHER /W の実行中 はほかのアプリケーションをすべて終了してください。 0x00 に書き込み中 ...
相当時間がかかるので気長に待つ。
まp.Cドライブ(システム用パーティション)に対しても cipher /w:c:
で実行できるが、空き容量が限りなく0になってシステムが不安定になるので実行中はPCでの操作は控えよう。