回復性 ReFS には、正確に破損を検出し、オンライン状態を維持しながら、それらの破損を修正できる新機能が導入されており、データの整合性と可用性が向上しています。 整合性ストリーム - ReFS は、メタデータのチェックサムと、必要に応じてファイル データのチェックサムを使用します。これにより、ReFS は破損を確実に検出できます。 記憶域スペース -ミラーまたはパリティ空間と一緒に使用すると、ReFS は、記憶域スペース によって提供されるデータの代替コピーを使用して、検出された破損を自動的に修復できます。 修復プロセスは、破損の領域のみに限定され、オンラインで実行されるため、ボリュームのダウンタイムを必要としません。 データのサルベー ジ - ボリュームが破損し、破損したデータの代替コピーが存在しない場合、ReFS は破損したデータを名前空間から削除します。 ReFS では、ほとんどの修正できない破損を処理している間、ボリュームをオンライン状態に保つことができます。ただし、まれに、ReFS でボリュームをオフラインにすることが必要になる場合もあります。 プロアクティブ なエラー 修正 - 読み取りと書き込みの前にデータを検証するほか、ReFS には、スクラブ と呼ばれるデータ整合性スキャナー が導入されています。 このスクラブ機能ではボリュームが定期的にスキャンされ、潜在的な破損部分を識別し、その破損データの修復を事前にトリガーします。
FドライブのFolder01フォルダの、データ整合性スキャン を有効にする
Set-FileIntegrity F:\Folder01\ -Enable $False
FドライブのFolder01フォルダの、データ整合性スキャン を無効にする
Set-FileIntegrity F:\Folder01\ -Enable $True
FドライブのFolder01フォルダの、データ整合性スキャン の状況を確認する
Get-FileIntegrity F:\Folder01\
無効の場合
FileName Enabled Enforced -------- ------- -------- F:\Folder01\ False True
有効の場合
FileName Enabled Enforced -------- ------- -------- F:\Folder01\ True True
データ整合性スキャン(Data Integrity Scan)は、タスクスケジューラ上では、
[Microsoft][Windows][Data Integrity Scan]
の場所に構成されているが、手動では中身は確認できない。
ちなみに、 NTFSなどのファイルシステム上でこれらのコマンドを叩くと次のエラーが出てくる
Set-FileIntegrity : 指定された外部メソッドが存在しません。 発生場所 行:1 文字:1 + Set-FileIntegrity F:\Folder01\ -Enable $False + ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ + CategoryInfo : MetadataError: (MSFT_FileIntegrity:ROOT/Microsoft/...T_FileIntegrity) [Set-FileIntegrity ], CimException + FullyQualifiedErrorId : MI RESULT 17,Set-FileIntegrity