物理の駅 Physics station by 現役研究者

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Windows Server 2016 でRAMディスクを構成する

Windows ServerでRAMディスクを作成する方法

本方法は、Windows Server 2016で試したが、2019でも同様のことは可能。

下記のサイトが参考になったので、日本語訳しつつ紹介する

model-technology.com

まず、「役割と機能の追加ウィザード」からiSCSI ターゲットサーバーをインストールしておく

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iSCSI ターゲットサーバー

次に、管理者権限でPowerShellを起動し、コマンドライン上でRAMディスク(iSCSIターゲット)を作成する

ある名前の新しいiSCSI ターゲットオブジェクトを作成する→指定したiSCSIターゲットの設定を変更する→指定したファイルパスとサイズでiSCSI仮想ディスクを作成する

New-iscsiservertarget -TargetName "testramdisk"

Set-IscsiServerTarget -TargetName "testramdisk" -InitiatorId "IQN:*"

New-IscsiVirtualDisk -Path "ramdisk:test.vhdx" -Size 50GB

ここではディスクサイズを50GBとしているが、搭載しているRAMサイズは超えないようにする。

仮想ディスクをiSCSIターゲットに割り当てる

Add-IscsiVirtualDiskTargetMapping -TargetName "testramdisk" -Path "ramdisk:test.vhdx"

PowerShell上での作業は以上。

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PowerShellの画面

ダッシュボードの「ツール」から「iSCSI イニシエーター」を起動する

「ターゲット」にローカルIPアドレスを入れ、「クイック接続」し「完了」する。

ディスク管理からディスクが確認できる

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ディスク管理画面

「オンライン」にして「新しいシンプルボリューム」にしてCrystalDiskMarkで遊んだ結果が以下の通り。

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RAMディスクのRead Writeの速度

削除するとき

設定と逆順で削除していく。

「ディスク管理」から「ボリュームを削除」し「オフライン」にする

iSCSI イニシエーター」から「切断」する

指定されたiSCSI仮想ディスクと指定されたiSCSIターゲット間の割り当てを削除する→指定されたiSCSIターゲットを削除する→バーチャルハードディスク(VHD)ファイルを削除せずにバーチャルディスクオブジェクトを削除する

Remove-IscsiVirtualDiskTargetMapping -TargetName "testramdisk" -DevicePath "ramdisk:test.vhdx"

Remove-IscsiServerTarget -TargetName "testramdisk"

Remove-IscsiVirtualDisk  -Path "ramdisk:test.vhdx"